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Posted by たまりば運営事務局 at

おばあちゃんの生きた証し「命の音」写真展

視力に障害を持ちながらも明るく生き抜く祖母の姿を捉えた写真展『命の音』を観てきました。日本大学芸術学部写真学科4年の長谷川睦美さんの初めての個展です。昨年11月同大学の芸術祭で新写真派協会賞に輝いた作品を含め70点を展示しています。



*写真は長谷川睦美さん(左)とご両親
睦美さんの被写体テーマは「家族」。大学2年の時から約1年半にわたって祖母の姿を撮り続けました。祖母の三澤ハツさんは網膜色素変性症のため32歳の時全盲に。夫に先立てられたあともマッサージの仕事を続けながら一人暮らしをしていたといいます。再生不良性貧血で入院し、昨年9月に武蔵村山市の自宅で亡くなるまで撮り続けた写真からは、愛おしい家族の命の絆が観る人の心に温かく伝わってきます。(パルテノン多摩市民ギャラリー 4月8日(月)まで開催)
ーー2012年9月11日の午後、祖母の呼吸が静かになりました。「一緒におばあちゃんの手を握ってあげよう」と母は私にいいました。手を握りながら私は祖母の最期を撮影しました。外では小鳥がさえずり、窓辺からはやわらかな光が差し込んでいました。母は息が少しずつ弱くなっていく祖母に「ありがとう」を何度も何度も繰り返していました。その言葉に応えるかのように祖母はうなずくようにして最期の呼吸をしました。(中略)この体験は私を大きく成長させてくれました。祖母から命のバトンを受け継いだ私は、これからの日々を大切に生きていこうと思います。ーー長谷川睦美写真展『命の音』パンフレットより

  


  • 2013年04月08日 Posted by たまのばあちゃん at 00:56Comments(2)