たまりば

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おばあちゃんの「魔法の言葉」

 私の母は明治44生まれ,生きていれば今年101歳です。すでに77歳の時に亡くなりましたが、母の声も顔も鮮明に覚えています。
 私の母は幼い頃に高熱が原因となり、聴覚に障がいを持っていました。それでも8人の子どもを生み、育てながら、貧しさにも負けず、決して自分を卑下することなく、堂々と生きてきた気丈な人でした。
 私の小学校入学式、授業参観など、学校の行事には、母は一度も出席することはありませんでした。入学式では、振り返ると13才年上の姉が母親代わりに来ていました。当時の入学式の集合写真を見ると、ひときわ若い「母親」が立っています。それでも不思議と寂しさはなく、応援してくれる母の暖かい思いが、いつも心に響いていました。
 母との会話は、私が単語を話す口元をみて理解するというものでしたが、私はごく自然に、自分の行動は自分で決めて、母には「報告する」という習慣が身に付いていました。母はそんな私を黙って見守ってくれました。進学、就職、結婚等、大事なことを相談するときも、私の顔をじっと見ていて、「わかった。頑張ってごらん!」と、心から声援を送ってくれたのです。決して「止めたほうがいい」、「ダメ」と言われた記憶がありません。
 その「頑張ってごらん」という母の言葉は、私に勇気と自信をくれました。「きっとできる!」という確信のような勇気です。そしてその努力が実れば、次への新しい希望へと繋がりました。
 母の応援は、我が子を信じて止まない大きな愛情の現れであり、私が自立するための「魔法の言葉」でした。



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    2012年01月17日 Posted byたまのばあちゃん at 00:15 │Comments(0)魔法の言葉

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