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「自分史」と母の日記

今、「自分史」をつくることが静かなブームになっています。
先日も、「自分史」と「歌集」の出版をお手伝いしたばかりです。どちらも著者は80代の方々。
お一人は88歳を機にこれ迄の人生をまとめた「我が思い出の記」です。壮絶な戦争体験、そして終戦と就職、結婚、セカンドライフ、4章にわたった大作でした。今年89歳を迎える前にと、昨年1年間をかけてパソコンと格闘し、家族や孫たちのため、そして戦友にと40冊を出版しました。ありのままの体験や経験を書き綴った「自分史」です。
誰しも自分の体験や経験はオリジナルのものであり、自分が記録として残さなければ、自分が得た知識や知恵はそのまま消えてしまいます。「自分史」としての記録を何らかの形にして残しておくことで、家族や子孫、親しい友人とそれらの記録をを共有することができます。その生きてきた証を残すことは大人としての使命であり責任でもあるといえるかも知れません。

私にも亡き母が書き残した1冊の日記があります。
「―東京に来て、今までの日記は全部捨てた。母なき後に子供たちの涙をそそるから―」
冒頭に書かれた母の言葉です。そしてノートの所々にはきれいに切り取られた跡が残っていました。その足跡に、母の生きることへの厳しさと、残された我が子への優しさを見る想いがします。
私の母は聴覚に障害があり、母とゆっくり対話をすることができませんでしたが、「日記」を通し、母のメッセージが鮮やかに伝わってきます。まるで側に生きているように…。
そして、温かな気持ちになれるのです。不思議ですね。



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    2013年02月17日 Posted byたまのばあちゃん at 01:31 │Comments(0)個人出版

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